世界最悪のインフレに見舞われているようです。
先日ジンバブエの中央銀行が発表した
昨年11月のインフレ率は、
年率にして26,470.8%という数字に!
9月の時点では7,982.1%でしたから
2ヶ月で3倍以上に膨れ上がっています。
まぁ、元々の約8千%も無茶な数字ですが
そこからさらに状況が加速しているというわけです。
その原因はムガベ政権による失政の連続とのこと。
ムガベ大統領は
白人主導国家ローデシア共和国が倒れたあと、
ジンバブエ共和国の初代首相・大領領として
白人と黒人の融和策を推進し、
かつては国際的な賞賛を浴びてきました。
しかし、2000年にはいって、
白人所有の大農場を強制収容する強攻策を実施。
農業生産が激減するという失政を起こし、
この国の歯車が狂いだします。
人権弾圧や野党勢力の封じ込めもあって、
かつての賞賛は、国際的な非難に。
欧米諸国の経済制裁にも直面し
物が不足したジンバブエでは
インフレが加速していきます。
こうしたインフレを抑えるために、
昨年6月にムガベ政権が出した価格半減令が
最後のとどめ。
まともに売ると損が出るため、商店主たちが物を引き揚げ闇市場に流したため、
店頭から物が無くなり
闇市場での高値売買が横行。
逆にインフレを加速させる形になって、
2万%超と言うとんでもない数字が出てきたというわけです。
しかも、この26470.8%は、
あくまで中央銀行が出したもの。
ムガベ政権に配慮してかなりおとなしく見積もられていると見られており、
経済専門家等の見通しでは
150,000%超(!?)のインフレであるとまでいわれています。
さて、こういうときに中央銀行の取れる手というと。
超高額紙幣の乱発です。
(超高額紙幣を出すかデノミしないと、物を買うのに紙幣をリヤカーで運ぶ羽目に)
昨年8月に最高額紙幣を2万ジンバブエドル(以下Zドル)から
20万Zドルに変更したと思ったらと
12月には75万Zドル紙幣を発行。
1月にはついに1,000万Zドル紙幣を発行という状況になっています。
では、この1,000万Zドルがどのくらいの価値かというと。
ジュース1杯が100万Zドル
パン一斤が300万Zドル程度ということですから
1,000万Zドルで数百円といったところでしょう。
為替レートはどうなるかというと
当たり前ながら、Zドル安が急激に進んでいます。
公式レートでは1ドル=3万Zドルとなっていますが
当たり前ながら、こんなレートでは誰も両替しません。
(ジュース一杯が33ドルもかかる計算になりますから)
実質レートは600万Zドル程度までZドル安が進んでいるようです。
一般的にはインフレ率が上がると
利上げ期待が強まって、その国の通貨が買われたりしますが
こうした極端な例を目にすると
インフレ率の上昇は、その国の通貨価値を減少させるものであるという
本来の意味を思い出します。
過去にハイパーインフレを経験した欧州などが
インフレ抑制に熱心なのもわかる気がします。
また、ジンバブエはプラチナの産出量世界第4位の国であり
ハイパーインフレによる経済の混乱は
史上最高値を越えて高騰を続けるプラチナ相場の動向にも
寄与しているようです。
隣国南アフリカの停電問題と並んで、
アフリカ南部の混乱が
世界の商品市況にまで及んできているということです。
資源国通貨の取引をする際には、
情勢をちょっと気をつけておきたいものです。
なかなか情報の少ない国々ではありますが、
今後もマイナー通貨の情報収集していきます。
トルコリラで運用している方がたくさんいます!



